大切なものは見えないのさ

PMの“ミソ”の部分はマニュアルには書くことができないものである。
一緒になって走って、実地に覚えるしか方法がないのである。日本人はモノ作りが上手い。日本は「モノ作り大国」であると言われる。素晴らしい優秀さだと思う。しかし、PMは“モノそのもの”ではなく、ものの「考え方」であり、そこから出る具体的な「結果と中身」である。「モノ作り」とてもその“ミソ”にはきっと同じことがあるに違いない。
そのような目で見たときに、小生なりの目に映った日本のPMの現場の風景を、ときには‘不動産’というものに固定せず、小生の感じた日米の会社や組織などのありようにも触れ、そこに居るプロパティマネジャーの“顔のちがい”にも思いを馳せて‘肩のこらない’点描の小文を試みてみたい。サン=テグジュペリの“星の王子さま”が言うとおり「たいせつなものはね、目に見えないんだよ・・・」とは、蓋し、至言である。